2011年12月1日木曜日

大阪市長・知事選挙の結果について

治維法国賠同盟中央本部「不屈」編集部の求めに応じて急きょ書いたものです。


  大阪市長・知事選挙
    貴重な経験、「反独裁」の一点での共同
 十一月二七日、全国から注目された大阪の市長・知事選挙の投開票が行われました。結果は平松邦夫市長候補の健闘、梅田章二知事候補の惜敗となり、勝利できませんでした。残念の極みではありますが、貴重な経験と教訓に満ちた闘いであったことは疑う余地がありません。
 選挙戦では橋下徹市長候補(大阪維新の会代表)のかかげる独裁三点セット=大阪都構想、教育基本条例、職員基本条例をめぐって「ハシズム・独裁を許すか、民主主義を守る一点での共同を広げるか」が厳しく問われました。
 治維法犠牲者国賠同盟大阪府本部は九月三日、いち早く「憲法と地方自治法、教育の条理を蹂躙する『教育基本条例案』、『職員基本条例案』の企てに反対し、ただちに撤回を求めます」との理事会決議をあげ、「政治に必要なのは独裁者」と豪語する橋下氏を糾弾。大阪市をよくする会、明るい民主府政をつくる会に結集し、その一員として奮闘してきました。
 市長選挙告示を一週間後に控えた一一月五日「よくする会」と市長候補わたし考一氏は「独裁を許さない」立場から出馬を取りやめ、平松氏を「自主的に支援する」として「反独裁」の一点での共同を呼びかけました。市民・民主団体も当初にあったためらいを急速に克服し、府民的共同への道を開くため懸命に奮闘。投票前日には、「よくする会」独自に元内閣官房長官野中広務氏の訴えを載せた平松陣営の機関紙「元気ネット大阪」を百万部作成・活用し、文字通り大阪一丸、近畿一丸の取り組みとなりました。
 選挙戦は一段落しましたが「独裁三点セット」をめぐる攻防はこれからが本番です。新知事になった松井一郎氏は得票で過半数にいたらず、新市長の橋下氏も市議会与党は過半数を割っています。短期間に広がった「反独裁」の一点での府民的共同の本格的構築へ、さらなる挑戦は続きます。
 二〇一一・一一・二八

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